低FODMAPプロテイン「FODUP(フォドアップ)」開発秘話

こんにちは。米国登録栄養士の宮﨑です。今回は7月に発売されたFODUP(フォドアップ)の開発に至った経緯や関係者の思いを紹介します。

開発のきっかけ

Sunao製薬代表の廣澤さんとは、約2年半前に東京で開催された、とあるカンファレンスで出会いました。偶然隣のブースに出展していたのが廣澤さんでした。

Sunao製薬さんは、宮崎県の原材料にこだわった無添加の自然派商品を開発・販売しており、すなお食堂などを展開されています。

「食と栄養で毎日の困りごとを解消する」という思いに共感し意気投合!我々グッテは医療の専門家・患者コミュニティ運営、Sunao製薬さんは商品開発・製造のノウハウや知見をお持ちだったので、互いの知見を持ち寄って患者さんのためにできることをしようと話し合いました。

Sunao製薬の廣澤社長

低FODMAPプロテインの開発に取り組んだ背景

当時は潰瘍性大腸炎・クローン病などのIBD患者さん向け医療の専門家と患者が作るオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」をすでに立ち上げ運営を行なっていました。

その中で、お腹に不調を抱える方の食事の課題解決に興味を持ち始めていました。IBDや過敏性腸症候群(IBS)の方は食事で悩まれたり、苦い経験をされたことがあるかと思います。

そのような中近年注目を集めているのが低FODMAP食です。アメリカではすでに病院等で広く活用されていて、日本でも多くの方が興味を持っています。一方で、この低FODMAP食を一人で実行していくことは難しい、挫折してしまうという声をアメリカでも日本でも非常に多く聞いてきました。

そのような方を少しでもサポートできればという思いから、消化器疾患患者さんで不足しやすいたんぱく質を簡単に美味しく摂取できるそんな商品があればとの思いから低FODMAPプロテインを開発することになりました。

開発経緯

Gコミュニティ患者さんのサポート

商品開発では、潰瘍性大腸炎・クローン病患者さんのオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」内の患者さんに多大なサポートをいただきました。

数名の方に試飲していただきフィードバックを頂戴したり、商品名を公募し投票で決定、パッケージについても投票で決定させていただきました。特に味についてはこだわりまして、患者さんのフィードバックを踏まえながら、Sunao製薬さんが蓄積された知見をもとに最終的な配合が完成しました。

FODUP(フォドアップ)という名前も「気持ちが上がるように」との患者さんの思いが込められています。

Gコミュニティ:https://gcarecommunity.com/

Monash Universityによる低FODMAP食認証

そしてその後、低FODMAP食の世界的な研究・分析機関であるオーストラリアのMonash大学にて分析・認証してもらい、フォドアップ(FODUP)が完成しました!コロナ禍での商品の輸送等は本当に大変でしたが、Sunao製薬さんのご尽力もあり無事に認証を得ることができました。ちなみに日本初のMonash大学認証を取得した製品となりました。

先行販売を経て2022年7月に発売開始

Makuakeでの先行販売

2022年4月にはMakuakeにて先行販売を行いました。反応がどうなるか全くわからない状況の中、無事に目標を達成。最終的には115名の方にご購入いただきました。多くの方に応援してもらえて勇気をもらいました。

https://www.makuake.com/project/fodup/

2022年7月発売開始

そして2022年7月にはついに発売を開始し現在も多くの人の手にとっていただいています。

終わりに

今回は低FODMAPプロテインFODUP(フォドアップ)の開発経緯について紹介させていただきました。

開発には結局2年以上かかりましたが、商品を通してお腹に不調を抱える方をサポートすることに加え、商品を通して疾患啓発なども行えたら面白いなと思っております。

これからもこのブログではFODUPに関する情報はもちろん、プロテインやその活用法などについても紹介していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

【執筆:宮﨑 拓郎 (米国登録栄養士・公衆衛生学修士)】